「死ね」「殺す」「人間嫌い」「生きるのが辛い」
子供の頃、親に使ってはいけない言葉として教えられた。
それらをstrange world's endは躊躇いなく叫ぶ。
でも誰の心の中にもそれは潜んでいて、
僕らはおし殺して生きている。
僕らに代わって叫んでくれてること、が好きな理由じゃないだよな。
そんなありきたりなロックではない。
フロントマンの飯田くんとは鬱な話はほとんどしたことがない。
彼の鬱の全ては音楽にぶつけられている。
その純度が痛くて、怖くて、眩しくて、なんか笑ってしまうんだよな。
山下マサキ / FOOLA
冷たく静かな覚悟の音。
グッと重心を落とし力強さを増した唄はこれまで彼らが積み重ねてきたものに新たな説得力を与えた。
過激な言葉も情けない姿も全てリアル。
誰もが持ってるリアルの、こんな切り取り方。
ストレンジ最高作。
イノウエヒロミチ / ex.Montecarlo Scrap Flamingo
真意は何処にあるんだろう。
おれは本作の主人公が『やっぱり、お前が死ねばいい。』と
心からは願っていないと思いました。
”お前”とは何か。
其々のアイデンティティーに重ねこのアルバムを聴いて貰いたいです。
クロダセイイチ / Genius P.J' s
オルタナティヴっていつから特定のサウンドやメロディ、スタイルを指す言葉に成り下がったのだろうか?
異質で、異物の筈だったのに___。
聴く側の喉元を傷つけながら飲み込ませる歌の塊。
飯田カヅキ氏の歌唱はさながら友川カズキ氏に見る終末思想がシャーマニックに宿った姿に通じているほど尖っている。反面、以前よりも美しく疾走する重厚な爆音。
ロックのダイナミズムとフォークソングの鋭利さが重なって得られる異質な異物感。
この『異』があってオルタナティヴだと思うし、
strange world's endの最新作はその意味に於いて、
とても「純度の高い異物感」をダイレクトに届けてくれる。
田畑 “10” 猛 from.もらすとしずむ
重厚で激情的なサウンドに超強烈な歌詞。
何者もよせつけない負の感情を音楽という刃に変えて聞く者の心を切り刻む。
その深い闇は光さえ吸い込んでしまうブラックホールの様な作品。
必ずその世界に引き込まれる。必聴。
彼らの音楽は私と共に学生時代を過ごした音楽たちに良く似ています。
それはジャンル云々ということではなく、
私にはこの音楽が在るから明日も生き抜いてやると思わせる力と、
偽りとは無縁の澄んだ魂を宿しているということです。
俺が思うstrange world's endのイメージはとても内向的な音楽だ。
例えばクラスの連中とは誰とも音楽の趣味が合わず教室の片隅で使い古されたイヤホンを耳に当て聴いてるような、それであって社会や大多数から常にマイノリティーを強制されてきた音楽。
一曲目の『敗北』、負けてから始まる2nd Album『やっぱり、お前が死ねばいい。』、このタイトルも決して皮肉ではなく心からの悲鳴なのだとアルバムを聴けば分かる。
飯田君はいつ会っても爽やかに笑っている。
しかしそれは「誰も寄せつけない為の壁」だったと今作の詞中で吐露している。
でも「本当は愛されたい」のだと彼は歌う。謂わば究極のツンデレである。。。
君は猫か!愛してる!
安蒜リコ / the MADRAS、響命オーケストラ
この作品を聞いてたら、生きづらい世界にムカついて、太陽の光にイラついた。
人でも虫でもイルカでも、生きてる奴等が目障りで、気が付くとボリュームを上げていた。
たぶん君もそうなるし、きっと誰もがそうなんだ。
富岡拓弥 / 東のエデン
誰の心にも住み着く心の闇の投影作品
ストレートすぎてチョット笑える所もある。
対人恐怖症???間じゃない???誰なのか????カオス!!!
でもそーゆー時あるよね!!
皆音楽に救われたんだな!!
そして救う側になったわけです!の1枚
ストレートすぎて最初は受け入れられないかもしれないけど、
きっと最後には拳を上げてシンガロングできる1枚だと思います!
個人的にはトラック3が好きです!!!
野田浩平 / shuhari
行き場の無い闇の底に突き落とされたければこれを聴け。
時代の音と諦めてしまえば少しは楽になるのだろうか?
そう思った時点でお前はやっぱり死んでいる。
一縷の望みさえ断ち切る絶望ソングが鳴り止まない….
Holly / 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
ひたすら苛烈で辛辣な言葉たちだが
絶望に打ちひしがれ、希望を持てない人々への
福音となるアルバム。
轟音に身を寄せ、目を閉じてみる
これほど優しい音楽はないと気づかされる。
佐藤信一 / 海の上のプールサイド
僕が彼らに出逢った頃に良く聴いていたのが「灰」で、
それから「コロニー」「発狂の渦」…あの頃の記憶が鋭利に甦る。
前作の過酷な戦線を経て新しいストレンジが帰って来た。
ギターに銃弾を込めて次の戦地へ。
VJ Bori / LosingMySilentDoors